1952-03-26 第13回国会 衆議院 行政監察特別委員会 第14号
○井上(良)委員 さらに進んで伺いたいのですが、問題、あなたがさいぜんお話になりましたように、英靈を搬出するといいますか、優先的に出そうというときには、火薬は全然使つていないのでございますね。それからその後においても火薬はほとんど使われておりません。あなたの代になつてから火薬が非常に使われ出しておる。
○井上(良)委員 さらに進んで伺いたいのですが、問題、あなたがさいぜんお話になりましたように、英靈を搬出するといいますか、優先的に出そうというときには、火薬は全然使つていないのでございますね。それからその後においても火薬はほとんど使われておりません。あなたの代になつてから火薬が非常に使われ出しておる。
逆に最初あなたがお話になりましたような、英霊の引揚げについて、英霊の捜査上、あらゆるところをくまなく捜査する必要があつて、爆破しなければ十分な捜査ができぬということで、最初英靈捜査の目的で爆破するということならまだ話はわかるのです。ところがこういう特殊物件を置いてある倉庫というものは大体もう位置は限られているのです。
それでほかの作業をやめて、英靈二百柱を揚げることに專念した、こういうように聞いております。そんな関係もあり、同時に最初でもあるし、何しろ深海四十メートルというようなところでございますし干満の差がはなはだしい、潮流の非常にはげしい急流のところでもございますし、なかなか作業がうまく行かなかつた。結局経営が不振であつた、こういうように聞いておりますが、その辺のことから内紛が起きたのかとも存じます。
そのお催しの場合においては、当然むろん天皇陛下が親しく参拜あられ、戰歿軍人、軍属の英靈に対し陛下は敬弔の誠を盡さるるものと私は信じておりますが、宮内庁から、当予算と関連をいたしまして、さような場合において、陛下の出御があるかどうか、これを念のために伺つておきたいと思います。
私先ほど申し上げたように、郷里で戰死者の遺族が英靈を連れて帰る場合に、まことに●蹐して、小さくなつて帰つておる。これは一般國民と同等でなくて、むしろ下げた待遇による一つの必惨な事実じやないかと思うのであります。また自動車に乘つても、英靈に席を讓るということがなくて、若い者が席を占めながら、英靈を抱いた遺族は実に小さく隅の方に立つておるという現実が到るところに見られます。
遺骨を引取つて郷里へ帰られる遺族が、英靈をそでに隠すがごとくして帰つておる。それから雨傘の下へ隠して帰つておる。人目を避けて悄然と英靈を抱いて帰つておる現実をなまなましく見たのでありますが、こういうような人たちはこれは実に悲惨な極であつて、大事な人を人目を避けて帰らねばならぬような世相にしたということは、社会道義の低落ということもありますが、一面また政治の惡さということも考えられると思います。
死歿をしてお歸りになる英靈に對しましては、死亡資金二百七十圓、葬祭料四十圓、遺族の出頭旅費二百七十圓、合計五百八十圓を御遺骨をお渡しするときに差上げておるような状況でありまして、お尋ねのように、これは最初連合軍の御指令の中にこの額がきめられておるのでありまして、その後物價の漸騰等に照らしますれば、遺族として御遺骨を受取りになる往復の旅費とか、その他諸雜費とかを考えますれば、こういうことではお歸りになつてのおとむらいもろくろくできないというような
長いこと引揚げを待たれていた家族が、それまで本人百圓、扶養家族百五十圓ずつもらつておつたのに、それが戰死して英靈となつて歸つてきた場合に、三百十圓の打切りで片づけられると、これは實に悲慘です。しかも葬儀費ももらえないという實情であるのであります。この間も私の郷里の家内でたくさんの英靈が歸つてきたのに、その英靈をこうもり傘で隱して歸つてきた。
また長く未帰還者となつていた者が、悲しくも英靈となつて帰つたその際においては、死歿者救恤の途において、その処遇を誤らざることが必要である。あらゆる観点に立つて、政府はこの際徹底的に、この決議案の決定とともに、眞に涙のあふるる施策を講ずべきであると信じます。
これは未復員軍人の家族のみならず、現に戰死者を出して、あとへ遺つた悲痛なる生活をしている何百萬という同胞のあることを忘れてはならないのでありまして、これらに對して、先ほど庄司委員からも切々胸を打つ御質疑もありましたが、私は未復員軍人家族と同時に、この未復員軍人の家族がやがて戰死の烙印を押されて英靈が歸つてきたときに、その家族はすなわち遺族となるのである。
かくのごときは今日道義が頽廢した國民の思想というものを考えますときに、昨日までは神様とし、今日はうつちやらかしておいて足で踏みしだく、英靈の遺骨を踏みしだくということでは、國民の精神をいかに復興させようとしても、できないことと思うのであります。
○國務大臣(笹森順造君) 最初の點、お答え申上げたいと思いますが、國民の道義昂揚に關して、特に戰死者の英靈の記念塔、英靈を祀る忠靈塔に對してどういう取扱い方を復員廳がやつたかというお尋ねに對しましては、これは外地におきまするそれらの仕事は外務省でやつておりますので、復員廳の仕事ではありませんから、取扱い方に復員廳が何をやつたかというお尋ねであると、直接には何もいたし得ない關係にあることを御了承願いたいと
そうでなければ、幾多の英靈が——西洋の學説によれば英靈の魂は存在しておるので、これらの人々が納得しないから、強盗など特攻くずれその他が多いし、ますます世の中が亂れるのでありますから、こういう人々を議會において陳謝さすべきではないかと思います。